東京下流人日記|ワーキングプア脱出をめざす自宅警備員の生活と意見、時事議論、書評など

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なぜマルクスは正しかったのか/テリー・イーグルトン

|2011年10月 2日 15:45| 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
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テリー・イーグルトン『なぜマルクスは正しかったのか』を読みたくて、図書館で借りることにした。世田谷区の図書館で検索してみたら、4冊も蔵書がある。すぐに借りることができた。

しかし、こんなマイナーな本が世田谷区立図書館だけで4冊も購入しているというのは異常である。地方自治体の予算が厳しい折、図書の購入費は削減されているのに、4冊もある。おかしい。
これは、図書の購入担当者がマルクス主義者で、思想的に偏向し、自分のひいきの図書を購入していると推定できる。いまだにマルクス主義者は、公務員などに姿を変えて、こっそりと生息している。公私混同は困ったことである。

さて、この本であるが、イーグルトンが仮想の批判を10個立てて、それを自分で論破するという形式をとっている。ただし、私が想像したよりも、その問いが抽象的である。

  1. マルクス主義は、世界が良い方向に進んだことを認めない。
  2. 社会主義がもたらすのは自由の欠如だ。
  3. マルクス主義は一種の決定論だ。
  4. マルクス主義はユートピアの夢だ。
  5. マルクス主義は経済決定論だ。
  6. マルクス主義は唯物論で、貧しい人間観だ。
  7. マルクス主義の階級論は時代遅れだ。
  8. マルクス主義が暴力的政治活動を提唱したため、多くの命が失われた。
  9. マルクス主義は全能の国家を信じている。
  10. 過去40年間に起きたラジカルな政治活動はすべてマルクス主義の外側で生まれた。

これらの批判にイーグルトンが答える。
しかし、話が抽象的ですね。精神論のような感じで、まるで年寄りの説教のように、何にも頭に入ってこない。私が期待したのはもっと経済理論、価値理論などの議論であった。
ちょっと肩すかしでございました。

なぜマルクスは正しかったのか
テリー イーグルトン
河出書房新社
2011-05-24


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