東京下流人日記|ワーキングプア脱出をめざす自宅警備員の生活と意見、時事議論、書評など

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あまりにも深い東京電力の闇。

|2011年8月 1日 01:28| 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
公務員改革を主張する経産省・古賀茂明氏の本。
仙谷に恫喝されたことで有名だが、彼は東京電力の批判者でもある。

この本をよめれば、東京電力がいかにあくどいことをしているかがわかる。東電は日本最大の権力者でもある。

「2011年1月、世間の耳目を集めた話題として、
資源エネルギー庁長官を務めていた経産省官僚が
東電に天下ったという事実がある。」

「電力会社は独占なので、いくらでも儲けられる。
あまり儲けすぎると、料金を下げろと消費者から文句を言われるので、あまり儲けない。
電力会社の社長が経団連や他の経済団体の会長に推されることが多いのはなぜか。
電力会社は最大の調達会社だからだ。
発電プラント、送電線、鉄塔。地域には発電所や事務所が無数にある。
生活必需品も必要なら自動車も必要。電力会社は、鉄をはじめ、
ありとあらゆるものをそこらじゅうから大量に買う。
だから、経団連の会長に電力会社の社長がなると、誰も文句が言えない。」

「東電は自分たちが日本で一番偉いと思い込んでいる。
すくなくとも事故発生当初は大惨事になるとも思わず、
過去の自分たちの力を信じて、「総理といえども相手にせず」
と考えていたとしても不思議ではない。」

「発電会社と送電会社を分離する発送電分離。
このテーマについて本気で推進しようとした官僚が何人かいた。
あるいは核燃料サイクルに反対しようとした
若手官僚もいた。しかし、ことごとく厚い壁に跳ね返され、
多くは経産省を去った。
私も十数年前、発送電分離をパリのOECDで唱えたことがあるが、
危うく日本に召喚されてクビになるところだった。
その理由とは何だったのか?」

「・・・巨大な力を見せつけられてきた経産官僚が、
本気で東電と戦うのは命懸けだ。
つまり、政治家も官僚も東電には勝てない。
そう東電が過信していたからこそ
、福島原発事故で初動の躓きが生じたのかもしれない。」

公務員改革は握りつぶされ、東電はますます肥え太る。私が思うに、それは個人の問題ではない。公務員という集団、東電という集団の問題である。個人はそのなかの操り人形にすぎない。そして、結局のところ、そうした悪の組織の根幹にあるのは日本の年功賃金・終身雇用体制である。真の権力者は、年功賃金・終身雇用体制である。



日本中枢の崩壊
古賀 茂明
講談社
2011-05-20


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