東京下流人日記|ワーキングプア脱出をめざす自宅警備員の生活と意見、時事議論、書評など

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新石器時代から産業革命前まで、世界の豊かさは同じだった。

|2010年2月26日 23:22| 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
この本はおもしろい。おすすめです。
10万年の世界経済史/グレゴリー・クラーク

新石器時代から紀元1800年まで、世界経済史をみると、人びとの所得は変わらなかった。

1800年の頃の人よりもかえっって狩猟採集民のほうが、1日の労働時間は短く、その意味では豊かだった。農耕民は長時間働いても、何も生活は豊かにならなかったのだ。この事実をいろんな観点から示し、また検討していく。

しかし、19世紀の中頃から、イギリスをはじめとして西洋では所得が急カーブを描いて上昇する。日本もその後、それに追随した。

それは「大いなる分岐」といわれる世界経済史上の大きな変化である。その変化はなぜ、起きたのか、あるいは現代でも貧しい国々があるように、その変化が起きない国々があるのはなぜか、この問題をまたまたさまざまな面から検討していく。

最後のほうは、なぜ、世界全体が発展しないのかという問いを重点的に検討している。貧しい国では労働生産性が低いという問題が詳しく論じられる。では、なぜ労働生産性が低いのか・・・。答えはネタばらしになるのでいわない。

いずれにしても、この本は面白い。経済史の学者の手によるもので、最近の知見を用いているので、内容的にも質が高い。知的興味を引きまくりで、ぐいぐい引きずられる。おすすめ。

economic01.jpg


★★★★★ ぐいぐい引き込まれる。訳文もわかりやすい

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