東京下流人日記|ワーキングプア脱出をめざす自宅警備員の生活と意見、時事議論、書評など

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勝間和代の主張に耳を傾けてくれ、新卒一括採用見直し。

|2009年8月13日 10:06| 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)

評論家の勝間和代は、以前より、終身雇用や新卒一括採用といった日本的な雇用慣行の見直しを主張している。この主張はきわめて、現在の失業は非正規雇用の問題を考えるとき有効なものであり、私もそれには大賛成である。先日、勝間が参加している有識者会合でも、新卒一括採用の見直しが提言された。

新卒一括採用見直しを=若年雇用対策で有識者?政府会合
 2009年8月3日

 政府は3日、新卒者などの就職支援策を検討する「若年雇用対策プロジェクトチーム」の第2回会合を内閣府で開いた。会合では、企業の新卒者一括採用慣行について、学識経験者から若者の就職の機会を狭めるとして、「通年」採用の導入を含めた見直しを求める意見が出された。

 経済評論家の勝間和代氏は「新卒一括採用は、いったんレールを外れるとなかなか元に戻れない」と述べ、年に一度の機会を逃すと入社のチャンスを失う制度の改善を訴えた。これに対し、日本経団連の川本裕康常務理事は「完全に見直すと弊害も出てくる」と反論し、機会を失った新卒者に対する就職カウンセリングの充実などを求めた。 

この提言に対して、経団連は反論しているようだが、奇妙な論理を振りかざしている。新卒の一括採用をやめることによって、採用の自由度が上がり、より優秀な人材をより低コストで獲得することが可能になる。なのに、反対するというのは理解しがたい。

新卒の一括採用という日本的慣行がはじまったのは、1950年代である。高度経済成長期には、中卒は「金の卵」といわれ、各社が取り合い、その結果、地方からの集団就職がおこなわれるようになった。そのころの慣行をいまだに引きずっているのが日本の会社である。何も新卒にこだわることもないだろう。処女崇拝のようなものかな。世界中で、新卒の一括採用、それも4月に一斉に入社するという慣行をおこなっているのは日本だけである。

この慣行によって、一度レールをはずれた者は、きわめて正規の雇用ルートに乗ることがむずかしくなっている。私のようなアウトサイダーはそれでも仕方がない。しかし、弁護士をめざして司法試験の勉強に励んできたような優秀な人でさえ、新卒時に就職しなかったという理由だけで、以降の就職はきわめて困難になる。なぜ、そんなペナルティを与えなければならないのか。

この雇用慣行が日本にさまざまな不幸をもたらしている。ぜひとも、大企業の経営者の皆様には、勝間さんをはじめとする有識者の提言に耳を傾け、真摯に改善していただきたい。

AERA MOOK 勝間和代「まねる力」
勝間 和代
朝日新聞出版
2009-06-30
コメント:断らない力
コメント:よくも悪くも「フツー」の人、「フツー」の本
コメント:勝間氏の関心の広さがうかがわれる
コメント:名著
コメント:「まねる力」は著者の専売特許なんぞではない!


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