東京下流人日記|ワーキングプア脱出をめざす自宅警備員の生活と意見、時事議論、書評など

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書評 『マルクスだったらこう考える』 的場昭弘

|2009年7月 8日 22:46| 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)

マルクス主義について、いま一度知りたいなという思いがあったので、読んでみた。

タイトルから想像するのは、マルクス主義で現代社会を切るという感じである。序章は「マルクス、21世紀の東京に現る」というもので、現代の東京をマルクス主義によってずばずば切ってくれそうな期待がふくらむ。しかし、読みすすめていくと、想像したような感じではなかった。

また、マルクス主義を初心者向きにていねいに教えるという本でもない。

レヴィ=ストロースの構造主義からサイードのオリエンタリズム、ネグリとハートの帝国なども取り上げているが、マルクス主義から切り直すという内容ではないと思った。

その代わりといってはなんだが、著者の主張には激しさがある。マルクス主義にもとづいて主張する人は、ドグマがあるから、独特の飛躍がある。基礎を固めずに、どんどん主張を飛躍させていくのだ。そういう飛躍ぶりがある。マルクス主義を信じている人には、その飛躍は心地よいのだろうが、そうではない人にとっては、心地よくない。昔なら、マルクス主義者がたくさんいて、そういう人が読んで飛躍をよろこぶということもあっただろう。しかし、現在、マルクス主義は少数派になっているのだから、ドグマを共有していない非マルクス主義者に向かって話をするというスタンスも必要だろう。

その飛躍とは何かというのは興味がある。それは、民族主義の人が外国人を排除しようとして主張するその主張の仕方に似ているし、あるいは宗教(カルトというような)の狂信的な信者の主張にも似ている。こういうふうに狂信的な主張者をまとめて「信者」ということができるだろう。

★★信者向け

マルクスだったらこう考える (光文社新書)
的場 昭弘
光文社
2004-12-14
コメント:支離滅裂
コメント:今だからこそのマルクス。
コメント:マルクスの有効性を再構成
コメント:資本論の再評価を願う
コメント:思ったより難解だった


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