書評:学歴ロンダリング (光文社ペーパーバックスBusiness)
『学歴ロンダリング』という本を読んだ。
3人の共著で、ていねいに書かれている。
この本のタイトルが適切かどうか疑問であるが(露悪的である)、いおうとしていることは、大学院から東大に入ると、入りやすく、カンタンに東大卒のブランドが手に入るということである。
本の前半では、他大学から東大の大学院に入る方法が詳しく書いてある。タメになる実用書といった趣で、ていねいに記述されている。実際に大学院入試を考えている人には実用書として役に立つだろう。
本の後半になると、内容が一転して、博士課程の問題を暴くといったものになっている。著者の主張は、結論をいえば、修士に行って就職することをすすめており、博士課程には絶対に行かないほうがいいというものだ。それは、現在の博士課程のあり方の問題点を暴露することによって、主張されている。この主張もまたていねいに、かつ最新の現場の事実にもとづいて書かれている。
たしかにその通りであろう。博士課程には行かないほうがいい。就職できる可能性がきわめて低くなるのだから。
ただし、このことからわかるのは、博士課程についての文部行政の矛盾である。それは修士にもまったく同じことがいえるのであって、修士課程が有利であるということもまた文部行政の矛盾である。この矛盾をうまく利用して、うまく立ち回ろうというのが、著者の狙いであるのだが、果たしてほんとうにうまく利用できるものだろうか。どちらをとるにしても、行政に踊らされているだけではないか。そうした道をはずれたところにこそ、今後の生きる道があるようにも思える。
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学歴ロンダリング (光文社ペーパーバックスBusiness) 神前悠太 光文社 2008-12-17 コメント:悪ぶっている感じがあるが、日本の大学院進学と就職の情報誌として価値あり コメント:筆者自身が認めているように... コメント:行動するかしないかが鍵 コメント:昨年夏、東大大学院に合格した人間からの視点 コメント:高校卒業時点の学力をずっと重視する、不思議な日本。 |
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