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大竹文雄「正社員の雇用保障を弱め...」ウェッジ 書評

|2009年2月 3日 21:08| 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)

ウェッジの2009年2月号にタイムリーな大竹文雄の寄稿が出たので読んでみた。

タイトルは「正社員の雇用保障を弱め社会の二極化を防げ」というもの。

はっきりと正社員の雇用保障が強すぎること、それを弱めなければ、雇用の問題が解決しないことを主張している。

この点、なかなかいいにくいことなので、言い切ったことを高く評価したい。

普通の論理では、正社員の雇用も守り、非正規社員の雇用も守ろうというように、八方美人のような主張になるだろう。それをあえておこなわず、正社員を攻撃する姿勢を見せたところが素晴らしい。

正社員の雇用を守りすぎたことが、現在の非正規労働者の悲惨な状況を招いた原因である。それは、終身雇用、年功賃金の大きな弊害なのである。

彼はいう。「つまりは「非正規切り」の問題は、不況という負の経済ショックを誰が負担するのかという問題なのだ。日本全体のパイが縮小したショックを、非正規労働者が集中的に負担しているのが、いま起きていることである」[P36]

そこに原因があることを明確にした上で、処方箋を提案している。その姿勢はきわめて大人であり、経済学者らしいものである。今後も、がんばって、多くのメディアで発言してほしい。

★★★★★ 素晴らしい

 


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